店舗に来店するお客様は2つに分類されます。
ひとつは、新規のお客様、もう一つは、リピーターです。
お店にとっては、どちらのお客様のほうがいいでしょうか?
そうです、リピーターですね。
一度お店に行って、このお店良さそうだなと思えば、「また来たい」と、そう思うでしょう。
それがリピーターです。
繁盛しているお店って、新規のお客様よりもリピーターのほうが多いんですよ。
ということは、お店を繁盛させるには、リピーターを多く作ることなのです。
リピーターって作らないとできないんですよ。知ってました?
お客さまが、お店を気に入ってくれて、それで何度も来てくれる。
そう思ってませんでした?
お客様がお店を気に入ってくれて、何度も来店してくれるためには、お店がそうなるような仕掛けをしないといけないのです。
お客様に気に入ってもらうことを積極的にしていかないと、リピーター客は来ませんから。
お客様に新規のお客様と、リピーターの2つの分類があることがわかりました。
では、新規とリピーター、集客するのに大変なのはどちらのお客様だと思いますか?
リピーター? それとも 新規客?
答えは、新規客でした。分かりました?
どっちも大変だよ!という考えもあると思いますが、実際はリピーターのほうがずっと楽に集客できます。
新規のお客様は、まだお店に来たことがない人です。
お店に来ない理由はいくつかありますが、大半は「お店を知らない」ことからです。
私の知り合いのお店があります。店を初めて45年も続いているお店です。
女将から若女将に代わり、新しいお客様を開拓しようと、チラシを作ってポスティングをしました。
お店から5キロから10キロの県内の住宅を対象に実施しました。
その結果、チラシを見て沢山のお客様が来店しました。
その結果45年も続いているお店なのに、そのお店があることを知らない人が本当に多くて、「こんなにうちの店が知られていないとは驚きだった」と話していました。
経営者が思っているよりも、はるかにお店のことを知らない人が多いということをまず肝に命じてください。
その、知らない人をどうやってお店に来させるかが、新規客の集客になります。
一方、リピーター客は、一度来店してくれたお客様が引き続き何度も来てくれるというものです。
お店に来たことがないお客様を呼び込むのと、来店してくれたお客様に何度も来てもらうようにするのと、どっちが大変かです。
もう分かりましたよね。
新規客を集めるのに有効なのは「広告」、リピーターを増やすのに有効なのは「価値」の提供です。
しかしながら、今は、いろいろな媒体が出回っていますので、お金を出して広告・宣伝をすればお店を知らない人にも知らせることができます。
そして、クーポンという飴玉を用意すれば、一度くらいならお客様は来てくれるでしょう。
集客力の強い媒体を利用すればその効果は大きいですから、波が押し寄せるように一気にお客様は来ます。
でも、その時だけで、あとはいつものような閑散な毎日となります。
リピーター対策は、新規客に対してやっていかないとと意味がありません。
こんな話もあります。
ある西洋料理のお店のことです。
そのお店は、地域情報誌(フリーペーパー)に広告を載せているのですが、ある日三人の女性客が来ました。
情報誌を見たと言い、クーポンを提示して料理を注文しました。
料理が出る間、3人のお客様は、持ってきた情報誌を広げて、「次はどのお店にしようか」とクーポンのサービス内容と値段を見ながら相談しているのでした。
料理を運ぶと、そそくさと食べて帰りました。
いかがですか?このタイプのお客様って多いんです。
特に、冊子タイプの情報誌を持っている人に。
この人たちは、情報誌のお客様であって、お店のお客様ではありません。
グルメサイトでも同じです。
私も知らない土地に行った時には、お店の情報がありませんので、情報誌やグルメサイトを利用します。
そして、何も言わずクーポンも見せずにお店に行きますが、リピーター対策を受けたことはほとんどありません。
勿体ないと思いませんか?